環境に配慮したサプライチェーン構築に向けた方針・ガイドライン

購入資材⇒加工工程

購入資材

用紙

再生循環資源を利用した紙の使用

限りある資源を有効活用し次世代へつなぐことを責務と考え、責任ある森林に由来する「森林認証紙」の 使用を推奨し、お客様へ「森林認証紙」の利用を積極的に提案する。

白色度の考慮

白色度を低くすることにより製造工程でのエネルギーが減少し漂白剤などの化学薬品も減少すると考えられる。非塗工紙に対して白色度を考慮していく。

塗工量の考慮

塗工量を少なくすることにより投入資源も少なくなる。印刷物の用途や印刷適正を考慮した上で、過剰な塗工を避け、できるだけ塗工量の少ない用紙を選ぶ。

有害物質を含有していない

染料や顔料として利用される化合物の中には、化学変化により発がん性物質を生成する可能性を有するものがあり、人体に有害な物質を含む製品の購入は差し控える。

古紙再生阻害要因の改善に配慮

古紙再生の阻害要因として、古紙原料への異物の混入や紙の素材そのものに阻害性がある場合があり、その印刷物が最終的に古紙リサイクルに回る可能性があるかどうかを見極め、古紙再生阻害要因のある用紙、加工紙は極力使用を控える。

再生紙の製造に積極的に取り組んでいる企業からの調達

古紙のリサイクル促進、および推進する企業の醸成と発展につなげるため、積極的に古紙を受け入れて再生紙の製造に取り組んでいる企業からの調達を図っていく。

インキ

有害物質発生の原因となる物質を使用していない

印刷物が焼却処理される際、塩素系の物質が印刷物に含まれている場合にはダイオキシン類などの発生の要因となり得る。塩素系樹脂の使用を避けるため国産インキを使用する。

PRTR法指定化学物質を考慮

PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関する法律)で定められた人体や生態系に有害の恐れがある化学物質を含むインキは、環境負荷軽減のためできる限り使用しない。

VOC発生の抑制

印刷インキの主原料の一つである溶剤に石油系溶剤が使用されている場合はVOC(揮発性有機化合物)の発生が懸念され、可能な限りVOC成分の比率が少ないインキを利用しVOCを排出しないよう努める。

古紙再生阻害要因の改善に配慮

その印刷物が最終的に古紙リサイクルに回る可能性があるかを見極め、古紙再生阻害要因のあるインキは、極力使用を控える。

表面加工材料

有害物質発生の原因となる物質を使用していない

表面加工を施した印刷物が廃棄物となって焼却処理されることも考慮し、塩素系樹脂等ダイオキシン類の発生要因となる物質を含むものの使用を差し控える。

VOC発生の抑制

表面加工時に溶剤タイプの塗料を使用するとVOCが発生するため、無溶剤タイプまたは低VOCタイプの塗料を使用するよう配慮する。

古紙再生阻害要因の改善に配慮

表面加工材料を選択する際には、その印刷物が最終的に古紙リサイクルに回る可能性があるかを見極め、使用形態、求められる機能を十分考慮の上、総合的に判断する。

製本のり

古紙再生阻害要因の改善に配慮

古紙として再生される工程で除去が容易なホットメルトを使用。古紙の循環的な使用を容易にし、古紙の品質向上や再生の促進につなげていく。

資材メーカー取り組み

環境保全の仕組みを有し環境法規制を遵守している

環境保全への取り組みは環境法規制を遵守することが基本であり、資材メーカー等の取引先が環境法規制を遵守しているかの確認も求められる。環境マネジメントシステムの取得、環境保全活動に関するヒアリング、関連書類の提示依頼等も判断材料としていく。

環境負荷低減に計画的に取り組んでいる

①同様、環境に配慮している資材メーカーとの取引を積極的に進める。

梱包材の削減・再利用や配送車両の
アイドリングストップ等に取り組んでいる

包装材・梱包材は納品後不要となり廃棄物の発生につながる。過剰包装の回避に取り組む企業との取引を目指し、場合によっては要求することも重要視する。
また、ガソリン・軽油のエネルギー消費を抑え、排ガス排出に伴う大気汚染を低減させるアイドリングストップを要求することも同様とする。

環境ラベルの認定に取り組んでいる

製版材料、インキ、溶剤、樹脂等を購入する際は、エコマーク認定商品や取り扱い製品の環境情報を環境ラベルとして記載しているメーカーを選び、できるだけ環境負荷の低い資材を購入するよう心がけることも重要視する。

加工工程

営業・企画・デザイン

企画提案及び仕様提案にあたっての環境配慮

印刷物の仕様に関する顧客との打ち合わせ・協議を行う際、FSC認証紙使用、グリーン電力利用など積極的に環境に配慮した仕様・サービスの提案を推進していく。

デザインカンプや入稿における省資源及び廃棄物発生の抑制

デジタル化を進めることで紙等の資源利用を減少させ、中間資材等の削減及びそれに伴う廃棄物の発生抑制を図っていく。

データ制作

校正における省資源及び廃棄物の発生を抑制

デジタル化を進めることで紙等の資源利用を減少させ、中間資材等の削減及びそれに伴う廃棄物の発生抑制を図っていく。

刷版の省エネ・省資源、有害物質の発生抑制に取り組む

完全無処理版は現像液も水も使わず、現像に関わる材料・排出物・排水を全て削減できるため、その使用に取り組んでいく。

印刷【枚葉印刷】

VOC発生の抑制

環境配慮型洗浄剤等の使用により抑制対策を進める。

印刷工程の省エネ、省資源、騒音・振動の抑制

電力使用・騒音・振動対策として、独自の機械保全活動「SIPM(Seki Iyo Factory Preventive Maintenance)」を推進し、突発故障や異常停止を減らすなど、各マシンのベストコンディションを維持する。

廃棄物の排出抑制やリサイクルの推進

印刷工程における不良品の発生は廃棄物の発生につながるため、自動品質検査装置の導入により印刷品質安定に努める。また、発生した損紙、残紙については分別を徹底し再生紙原料としてリサイクルに回すよう努める。

印刷【輪転印刷】

VOC発生の抑制

環境配慮型洗浄剤等の使用により抑制対策を進める。

印刷工程の省エネ、省資源、騒音・振動の抑制

電力ガス使用・騒音・振動対策として、独自の機械保全活動「SIPM(Seki Iyo Factory Preventive Maintenance)」を推進し、突発故障や異常停止を減らすなど、各マシンのベストコンディションを維持する。

廃棄物の排出抑制やリサイクルの推進

印刷工程における不良品の発生は廃棄物の発生につながるため、自動品質検査装置の導入により印刷品質安定に努める。また、発生した損紙、残紙については分別を徹底し再生紙原料としてリサイクルに回すよう努める。

加工【表面加工】

有害物質の発生要因となる物質の使用を抑制

表面加工を施した印刷物が廃棄物となって焼却処理されることも考慮し、塩素系樹脂等ダイオキシン類の発生要因となる物質を含むものの使用を差し控える。

VOCの発生を抑制

表面加工時に使用する塗料は無溶剤タイプや低VO Cタイプのものを使用し、VOCの発生を抑制するよう配慮する。

リサイクルの推進

発生した損紙、残紙については分別を徹底し再生紙原料としてリサイクルに回すよう努めるが、PP貼り等表面加工された用紙もリサイクル可能になっており、適切な管理に努める。

仕様形態にあった表面加工の選択

必要以上の表面加工は資源の消費につながるため、印刷物の仕様形態・目的に応じた表面加工方法を選択していく。

加工【製本加工】

製本工程の省エネ、省資源、騒音・振動の抑制

電力使用・騒音・振動対策として、独自の機械保全活動「SIPM(Seki Iyo Factory Preventive Maintenance)」を推進し、突発故障や異常停止を減らすなど、各マシンのベストコンディションを維持する。

リサイクルの推進

製本作業時に発生する断裁くずは古紙資源となる。リサイクルに回す資源と、処理・処分する廃棄物の分別を徹底して、再生紙原料としてリサイクルに回すよう努める。

デリバリー

製品の包装は可能な限り簡易なものとし、再生利用の容易さ及び廃棄時の負荷低減に配慮

包装材・梱包材は納品後不要となり廃棄物の発生につながる。過剰包装の回避や、プラスチックパレットの通い運用、通函の運用などにより無駄削減にも取り組む。また、梱包用のPPバンド・クラフト紙のリサイクルも普及しつつあり、積極的な利用を図っていく。

構内運搬の騒音発生を抑制

フォークリフト等の利用においては利用環境の改善と伴に運転方法の留意(乱暴な運転防止、夜間の利用抑制)し騒音防止に取り組む。

車両の環境負荷低減に配慮

走行時以外はアイドリングストップ、安定走行を実施しエネルギー消費と排ガス排出の抑制を心がける。積載量も過大積載、過小積載を行わず適切に設定し、配送ルートについても効率を重視したルートを検討する。また、新たな施策として車両管理システム( テレマティクス)を導入し、これらの取り組みを推進させる。