1代表取締役社長関 宏孝 株主の皆さまには、日頃より格別のご高配を賜り、心より厚く御礼申しあげます。 当社グループの第76期(2025年3月期)連結決算におきましては、後述の財務ハイライトに記載の通り増収減益という結果となりました。当社グループが属する業界においては、デジタル化の急速な進展に加え、経費削減のために紙媒体の作成を見直す風潮が高まっており、特に会報誌などの冊子は大きく減少しています。また、製造に関しては国内外の物価上昇による、資源や原材料価格の値上げにより、印刷用紙や印刷資材、ユーティリティコストの上昇が継続しており、製造原価は依然として高止まりしています。加えて、人件費も高騰しており利益面で大変苦戦する結果となりました。引き続き、未だ不十分である販売価格の改定を進めていくとともに、付加価値を生まない工程の削減・効率化、生成AIを活用した業務DXをグループ全体で推進することにより生産性向上を加速させていきます。 当社グループの事業ポートフォリオにおける事業連携の取り組みを進めており、バリューチェーンの見直し・再構築を進めていくことで、付加価値向上を目指しています。デジタル事業分野においては、人材教育投資を積極的に進めており、高度で多岐にわたる顧客課題に対応するためのデジタルマーケティングを中心とした提案活動ができる体制構築をおこなっています。また、成長力が高いBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業においては、行政案件を中心とした事務局業務の受託のみならず、民間案件の幅広い関連業務を受託することで当社事業ポートフォリオ内での他事業との連携を推進しています。 当社はパッケージ事業を重要な成長分野として位置付けています。軟包装パッケージ分野における水性フレキソ印刷加工事業では、昨年締結した資本業務提携を軸とした積極的な投資計画を進めることで、大きな成長目標を設定していきます。また、紙パッケージ分野においては、印刷加工環境をクリーンルーム化し、最新のUV印刷機を導入するなど、時代に沿った設備投資を行うことで、新たな顧客開拓へとつなげていきます。 今後の当社の持続的な成長のための指針となるパーパス・ミッション・バリューを新たに策定しました。社員一人ひとりが企業理念を意識し、地域に必要とされる企業としてあり続けていきます。株主の皆さまにおかれましては、今後もなお一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。株主の皆さまへEXECUTIVEMESSAGE|ごあいさつ|
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